カマキリの棲む森。
ここは、長崎県北部某所。
今日もコータと昆虫採集に来ています。
まだまだ、残暑の厳しい夏。気温も35℃近くまで上がってますが、セミたちもゆく夏を惜しむかのように、精一杯元気に鳴いています。
桜の木が多いこのエリア、この木なんて幹が太く、葉も広く生い茂った立派な桜です。🌸満開の春はさぞ、見応えあるでしょう!
??幹の真ん中に何かいる!ほらあそこ緑色の!
カマキリだーっ!しかも、
ハラビロカマキリ!!
いるんですね😳桜の木にカマキリが!
ラッキー!ラッキー♬なんて言いながら、他の木も見てみると…、
あ!あそこー!
おーっ!あそこにも!褐色系!
結構高いところに、いるんですカマキリ!
普段、草むらとか背の低い樹木にいるものと思っていましたが、意外や意外、こんな森にもいるんですね😳
図鑑で調べてみると、ハラビロカマキリは「広葉樹の葉」で見られる、とあります。桜はどうかと言うと
確かに、広葉樹🌳
本日をもって「ハラビロカマキリの森🌳」と命名致しました😄
捕まえたカマキリは、今日だけで8匹!
しかもその全部が、珍しい種と思っていたハラビロカマキリ!
そのうちレアな褐色系が5匹!と、レアもの尽くしの一日に、ウハウハが止まらないカマキリマニア、コータなのでした😅
つづく。
夏のトンボたち。
池にかかるウッドデッキの水際にヤゴの抜けがらを発見。抜けがら好きの収集家、コータはもちろんヤゴも好き❤️
あ!赤トンボ!
網を上手にさばいて、難なく捕まえました。
図鑑で調べたら、捕まえた「赤トンボ」の名は、ネキトンボ。漢字で書くと「根黄トンボ」
羽根のつけねあたりが、綺麗なオレンジ色をしています。
童謡ではお馴染みの赤トンボ♬
こんな間近で、マジマジ見たのは初めて、羽根に走る赤くて細〜いすじと、眼の深〜い赤色がホント綺麗!
何より図鑑に載った赤トンボの、種類の多さにはビックリ😳のコータ。全身真っ赤で足まで赤いのもいれば、尾だけ、羽根の部分だけ赤いのもいたり。図鑑には沢山載ってるけど、普段は見かけない赤トンボの仲間。
ということで、このネキトンボ…
レアもの認定✨
ところで、トンボは「羽根の形」の違いで、大きく2つに別れます。前ばねと後ばねの形が同じか違うか。ちなみにネキトンボは違ってました。
コータが交尾中のトンボを捕まえました。
このトンボ、体は小さく「羽根の形」が同じです。もっとよく見ると、腹から尾にかけてモノサシのような模様が入ってます。
アオイトトンボ、かな?
交尾中、前のオスの腹の先が後ろのメスの頭の後ろをはさみます。交尾はメスが、オスの腹のつけねに、自分の腹の先をつけることで行われます。
そして、最後はギンヤンマ!
オニヤンマほど大きくはないですが、しっかりした体つきの胴体に、緑の色が映えます。
そして何よりこの眼が綺麗!宝石のようなツヤと色の深み、顔の半分以上が「眼」で覆われてるから余計に大きく、際立ちます。とにかく美しい!
ギンヤンマは腹のつけねの「色」で見分けるそうで、オスが空色、メスは黄緑色。なので捕まえた↓はメスなのですが、
カマキリ先生が「ギンヤンマのメスは珍しいんです!」と言ってたのを覚えていたコータ。
レアもの✨
には、やっぱり目がないコータなのでした
つづく。
ナナフシ探訪記。
夏の始めに、私とコータで一つの大きな目標を立てました。
「この夏、ナナフシを3匹捕る!」
しかし、アッと言う間に夏休みも残りわずか。この夏、色んな森や山に出かけては探しましたが、まだ一匹も見つけられません。夜行性でしかも、相手は枝や枯葉になりきる擬態のプロ。
なかなか見つけられず、諦めかけていた頃、ナナフシ探しの有力情報をGET!
それは「桜の葉」を好んで食べるということ。草食性とは知っていましたが、サクラとはちょっと意外な感じ😳桜の木なら、どこにでもあったし、今までも結構見たはずだけどなぁ。
ま、ダメでもともと!1匹でもいたなら儲けもの、行くならここでしょ!と期待度120%の勢いで、喜び勇んで出かけて行ったのでした。
ここは、長崎県北部の某所。
高台から見下ろせる桜は花びらの絨毯、春爛漫の季節は大変見応えある、お花見の名所です。
夏の緑が眩しい桜の木、目を凝らして、見逃さないよう…
一本一本、順に見て回ります。
大きな幹から細い枝まで、くまなく探します👀
そして…
!?あの幹の真ん中の枝、色が他と違う?
ほら、アソコ!見て!
いったーーーーーーーーーーっ!
ナナフシ、みーっけ♬!
2人で大興奮!
しばらく見入ってましたが全然、全く動きません😆コレだ!コレ!
見てください、この見事な擬態!いつからそうしていたのか??両手をまっすぐ上に伸ばして「枝」になりきってます!さらに、左の後ろ足がなく、足の突起が余計に枝っぽさを醸し出してます!
ナナフシも敵から逃げる時、自切するそうですが、自切した後もちゃんとその部分が枝のようになる、からだの仕組みでしょうか。こんなに上手く隠れられたら、見逃すはずです。恐れ入りました💦
そして、ナント程なく2匹目!
そしてなんと、なんと、さらに3匹目!を見つけ、たった1日でこの夏の目標を達成するという奇跡✨が起きたのでした!
今日捕まえたナナフシ、体長は手を伸ばした状態で17cm!
普段「ナナフシ」と呼んでいますが、正式名称は「ナナフシモドキ」。漢字で書くと「七節」ですが、実際にはまだたくさん「節」があり、頭から尾まで11もありました!
この夏一番の大興奮を味わったコータ😆
次の楽しみはもちろん、ナナフシと遊ぶこと🎵
次回、コータのナナフシ観察日記をお楽しみに!
つづく。
その昆虫、凶暴につき。
ある日、家に帰るとコータがこんな昆虫を捕まえてました☀️面長で目がテン、ショウリョウバッタ風の、愛嬌のある横顔をしています🙂
一瞬、ヤブキリ?とも思いましたが、よく見れば違う。正面から見ると…、
うゎ、なんだこの口❗️❗️
うそ!怖っ!口のまわり赤っ!何コレ!?
調べてみましたら、この昆虫↓
カヤキリ
というそうです。
体長10cm!まぁまぁデカくて、重さズッシリ!
ヤブキリが「薮に棲むキリギリス」なら、こっちは「茅(かや)に棲むキリギリス」
オレはヤブキリ!昆虫界最強!
オレはカヤキリ!!何だよこのヤロー!
みたいな…どっちもヤバい顔してます、口に手を近づけると反射的に噛みつき、襲ってくる危ないタイプです💧
で、このカヤキリ。上下の白いのがヒトの歯みたいに見えますね。この口の感じからして、アゴはこういうタテの動きを、一見しそうですが!
そこは昆虫、アゴの動きはヨコ!そのデカい大顎が「歯」に見えるところの裏に隠れていて、そこから出てきます。口の回りが赤く見えるのは、実は大顎の見えてる一部で、ガシガシ動くその動きが、何とも言えずエグいのです。
でも、ここで素朴な疑問。顎の動きが上下の昆虫って、いないのでしょうか?
念のため調べてみましたがやはり、昆虫の顎は構造的に「左右にしか開かない」つくりになっているそうですね💡
話を戻しますが、見てください!鉛筆にも貪欲に喰らいつくカヤキリ💧もしこれが、ヒトの指だったら…と考えると、ゾゾーッ😨
鉛筆にもくっきり、顎の“カタ”が付いてます💦
その凶暴な大顎の動き、ぜひ動画でどうぞ↓
以上、ヤブキリ昆虫界最強説危うし!カヤキリのご紹介でした。草むらで出会ったら、指噛まれないように気をつけましょう😅
つづく。
琴の尾岳 後編(コータVSオニヤンマ)
展望台を下に降りれば、ここから先へと続く自然歩道の案内板。「この森には、こんな野鳥もいますよー!」と、紹介してくれてます。
「こんな昆虫いますよー!」の案内板もあったら嬉しいですね😄
自然歩道の脇に広がる草地はバッタエリア。狙うはもちろんトノサマバッタ(大物のみ)!
草地から見上げる展望台、空を見回せば…
いるいるトンボの群れ。シオカラトンボに、ヤンマの小さいのやら、茶色いトンボ(名前知らず)!
しばらく空を見上げていたら、
あ⁉️あれ❗️もしかして❓
「あーっ!オニヤンマーっ!」
前にあぐりの丘で見つけた時は惜しいところで取り逃がしたコータ。リベンジの、又とないチャーンス!
ロックオン🎵
せいっ!
届かん!
空中でも、比較的高いところを飛ぶオニヤンマ。
スーッとまっすぐ飛んだかと思えば、空中で急停止してヘリコプター🚁みたいなホバリング。草にも枝にも中々止まってくれません💦
いつしかオニヤンマは、自然歩道のある森の中へ。
自然歩道にはトンボがほとんどいません。どこに消えたのか。と、諦めかけたその時…
「あ、いた!そこの枝の先!」
コータ「オレが行く!」
「バサッ❗️」
「ヨッシャ捕ったー!😆」
お見事!立派なオニヤンマです✌️!
どこから
見ても、
オニヤンマ!!
イェイ✌️
見て下さい!やっぱ他のとは貫禄が違うねー💦
サイズもしっかり測って、
11cm✨
初めて捕まえたオニヤンマは、この夏サイコーに嬉しい1匹となりました❗️
やったゼ!コータ!
つづく。
琴の尾岳 前編
長崎県諫早市と長与町にまたがる、標高451mの大村湾県立公園「琴の尾岳」。
眼下に広がる大村湾、長崎空港は目と鼻の先。大村市街地も一望でき、眺めは抜群。「次代に残そう長崎百景」にも登録された、最高のビュースポットです!
と、素晴らしい景色も楽しみたいところですが、もちろん私たちの目的は、昆虫採集!
ここは「昆虫の宝庫」とも言われる、琴の尾岳。否が応でも期待値が上がります⤴︎
森への小道を入ると、一斉に始まるセミの合唱♫
クマゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクボウシ!いるいる、ほとんど全種💦
頂上の展望台のある公園。トノサマバッタが羽音を立てて飛ぶ!デカい!そして追う!
展望台はさらに小高い丘の上に。
展望台からの眺めは360°の大パノラマ!長崎市方面を向けば、稲佐山や遠くは女神大橋までも視界に入ります。これまた絶景!
ニイニイゼミも展望台で一休み。
展望台周辺は草地に囲まれ、蝶やトンボが多く見られます、特にアゲハの乱舞は必見👀実に多い!
色々な植物が生い茂って、自然観察も楽しめます。
シオカラトンボにサラサヤンマ、トンボも多く飛んでます。
そして…あれはもしや❗️❗️
「琴ノ尾岳 後編」へ、つづく。
夏の自由研究。
「このカマキリ、もう一回脱皮するよ。」
と、コータが言っていたオオカマキリ。ある朝、起きてふと飼育ケースの中を覗くと、今まさに古い皮から脱け出ようとする瞬間!
「あぁーっ❗️あのカマキリだ❗️」
自分が予想した通りに脱皮を始めたカマキリ。だから、余計嬉しいのでしょう😆
ケースにかぶりつき、脱皮の行方を見守るコータ。無事成功することを祈ります。なぜならこの脱皮、いつものじゃありません。
最終形態、翅のあるカマキリへの最後の脱皮、『羽化』なのですから。
翅よ、どうか無事であれ🙏
そして…
…成功✨
ホッと胸を撫で下ろすコータです。
脱皮を繰り返し、その度に大きく成長する昆虫たち。古い皮の中から、抜け出たばかりの新しい体は極々柔らかく、手、足、体が馴染み、固まるまで、何かにぶら下がりながらじっと待ち続けます。
カマキリのこのきれいな翅も、脱皮した直後は折りたたんであったものが、ケースの天井に翅を下にしてぶら下がり、徐々に時間をかけて伸ばし、こうなりました。
この夏、採集の時も、我が家のケースの中でも、実にたくさんの昆虫の抜けがらを見つけました。こうして運良く、脱皮の最中に遭遇することも。
元々セミの抜けがら好きのコータ。色んなセミの抜けがらを見つけたのをキッカケに、決めた夏の自由研究のテーマは「抜けがら」💡
実はコレクターの“ケ”があるコータ。今年見つけた抜けがらを、昆虫の種類別に、また脱皮の段階も分かるように標本化することにしました!几帳面で凝り性の性格にはうってつけです😅
大好きなセミの抜けがらも、こうして並べて見ると、色の違いも大きさの違いも一目瞭然。
カマキリも5〜6回脱皮すると言われますが、それを初期、中期、後期に分け、段階を経て大きくなる様子がよく分かります。
珍しいヤゴの抜けがら、これがトンボになるんですから驚きです😳この前、無事に飛び立ったキアゲハのものもしっかり入ってます。
今年一番採集したね( '◟ ') ショウリョウバッタ。オスとメスでは、体の大きさがこんなにも違うか!?ってくらいビックリ😆
見やすくて、分かりやすい「抜けがらコレクションケース」が無事完成❗️
最後に、我が家で羽化したカマキリの、この夏最大の抜けがらを特別大きなケースに入れて、しばしホクホク顔😄の、コータなのでした。
つづく。